下越ラグビーフェスティバル
今年も下越ラグビーフェスティバルの季節がやってまいりました。9月3、4、10日に下越地区の高校を中心に集まり、ラグビーの普及活動を行うと同時に、各高校のレベルアップを目的とした行事です。
下越ラグビーフェスティバル初日は講師に二ノ丸友幸氏を開志国際高校にお招きしてのプログラムです。例年には見られなかった新たな試みに、選手スタッフ一同気合を入れて臨みました。
午前中は教室を使い、学校の授業のような形で講義を行いました。この講義では、ラグビーの練習に対する意識についてお話されていました。「自主的」と「主体的」の違い、意識一つで練習の密度が変わってくることなど、私たち指導者が普段の練習で言葉に表しにくく、あやふやにしてしまっている部分をわかりやすく、的確に教えていただきました。また生徒たちの間では「ラグビーだけでなく学校生活や寮生活でも同じことが言えるのではないか」との反省も出ていました。この講義で学んだことが今後どのように生かされるか楽しみです。
午後はグラウンドにて『ハンドリング』メニューの講習を行いました。このハンドリングメニューでは以下のキーワードを意識し取り組みました。
① アーリーキャッチ
② スペースパス
③ タイミング
④ ビジョン
⑤ フォロースルー
⑥ ネックターン
パスをもらって味方の選手にパスを出すという単純な練習ですが、計6つにもなるキーワードを意識し行うため、非常に難易度の高い練習となりました。上のキーワードを意識して行う選手と行わない選手とでは、練習の質が違い、また試合での結果に大きく関わってきます。また敬和の選手にとって、この「意識」という部分に関して大きな課題が見られる一日となりました。まずは一つ一つと段階を踏んでもう一段上のステップを目指しましょう!
ラグビーフェスティバル2日目
9月4日は、開志国際高校の人工芝グラウンド、10日は新発田カルチャーセンターで試合形式の練習を行いました。下越地区を中心とした6校が集まり、20分区切りで各高校が試合を行っていきます。敬和は合同チームでの参加です。
合同チームでは、普段一緒に練習をしているチームメイトとは違う人とチームを組んでプレーをしなければなりません。そのため、単独チームよりも攻守の連携が難しくなります。また人数状況やチーム事情によって不慣れなポジションもこなさなければなりません。選手によっては「今日が初対面です」「はじめまして」といった場面もみうけられました。
そんな中で、今日のテーマ。それは「コミュニケーション」でした。ウォーミングアップ前、選手は各高校ごとに固まってのストレッチ。その状況を打破したのが敬和学園の妹尾でした。彼を中心とした敬和学園の積極的なコミュニケーションがあったためか、各高校が自然な形で入り混じり、非常にいい雰囲気で取り組むことができました。
そして、この積極的な「コミュニケーション」の効果は試合の場面でも観ることができました。相手陣地22メートル付近での攻撃の場面。FWの選手がボクシングのジャブのように、何度も突破にチャレンジ。FW陣が体を張り、空いたスペースを逃さなかったSO飯塚の突破から、オフロードでCB妹尾につなぎ、そのままトライ。この場面、トライした妹尾に対して、敬和の選手だけでなく、各校の選手も集まり、共に喜びを分かち合っていました。この場面だけでなく、攻守にわたりこの「コミュニケーション」によって生まれたプレーは数多くありました。「コミュニケーション」の重要性が選手全員が認識できた一日となりました。
今回のラグビーフェスで培ったものを糧に、花園予選に向けてチーム一丸となって頑張りましょう。また遠路はるばる応援に来てくださった保護者の皆様ありがとうございました。これからも暖かいご声援よろしくお願いします。